3歳娘が、夫のことをよく無視します。
いや、いきなり言い方が強いですね。
でも、こちらから見ると本当に
「聞こえてますよね?」
という場面で返事をしないことがあります。
夫が呼ぶ。
娘、無。
もう一回呼ぶ。
娘、無。
夫、だんだん不機嫌。
私、心の中で非常ベル。
この流れ、わが家では何度か見てきました。
もちろん、娘が夫をずっと嫌がっているわけではありません。
寝る前にはだいたい、
「ママもパパもにーにも大好き〜」
と言ってから寝ます。
かわいい。
その一言で、だいたい昼間の事件簿が一回閉じます。
でも朝になると、パパが娘の布団に転がってくるだけでキレる。
思春期かな?
3歳なのに、父親への距離感だけ中学生みたいな日があります。
最初は、
「なんでパパだけ無視するんだろう」
と思っていました。
でも最近、少し違うのかもしれないと思うようになりました。
娘はパパが嫌いなのではなく、
パパに反応しづらい状態になっている
のかもしれない。
今日はそのことについて、わが家の様子をもとに考えてみます。
3歳娘が、パパの声かけに返事をしない

娘は、夫に名前を呼ばれても返事をしないことがあります。
しかも、完全に聞こえていないわけではなさそうです。
近くにいる。
目線も少し動く。
でも返事はしない。
夫が、
「〇〇!」
と大きめの声で呼ぶ。
娘、無。
もう一度、
「〇〇!」
娘、無。
そのうち夫の声が強くなっていきます。
反応がないと、夫は余計にイライラする。
でも不思議なことに、私が呼ぶと反応することがあります。
「娘ちゃーん」
と声をかけると、
「なあに?」
みたいに普通に返ってくる。
え、聞こえてたんかい。
家の中に、小さな選択制コールセンターがあるような気持ちになります。
はねママ娘の耳、たぶん全方向対応じゃなくて、相手によって受信設定が違う。
「パパが嫌い」と決めつけるのは少し違う気がする


無視されると、つい思ってしまいます。
「パパのこと嫌なのかな」
「パパが嫌いなのかな」
でも、たぶんそんなに単純な話ではない気がします。
娘は寝る前に、ちゃんと
「パパも大好き」
と言います。
夫に抱っこされることもあります。
機嫌が悪い時でも、夫が
「お姫様抱っこしましょうか」
と言うと、抱っこさせてくれることがあります。
プリンセス効果、強い。
さらに、普通に名前で呼ぶと無視していても、
「プリンセス〜」
と呼ぶと、だいたい反応します。
姫として呼ばれた時だけ登場するシステム。
親としてはちょっと笑ってしまうけれど、ここにヒントがある気がします。
娘は、パパが嫌いというより、
パパの呼び方や声の出し方によって、反応できる時とできない時がある
のかもしれません。
大人が誰かを無視する時は、怒っているとか、距離を置きたいとか、わりと意味があることが多いです。
でも3歳の“無視っぽい反応”は、大人の無視とは少し違うのかも。
反抗というより、止まっている。
嫌いというより、返し方がわからない。
聞こえているけど、すぐ返せない。
そんな時もあるのかもしれません。



娘、名前では無反応なのに姫扱いには反応。王族対応なら可w
娘が反応しづらい理由として考えたこと
娘がパパを無視しているように見える理由は、ひとつではないと思います。
今のわが家を見ていて、考えたことを整理してみます。
パパに話しかけられると「怒られる予感」があるのかも
夫は、娘の名前を大きな声で呼ぶことがあります。
「〇〇!」
と、かなり強めに。
本人はただ呼んでいるつもりかもしれません。
でも、娘からすると、その声が
「怒られる前の音」
に聞こえている可能性があります。
特に、普段から
「だめ」
「早くして」
「こっち来て」
「なんで返事しないの」
みたいな声かけが強めになりがちだと、子どもの中で
パパに呼ばれる=何か言われる
になっているのかもしれません。
そうなると、反応する前に身構える。
返事をするより先に、心が小さく固まる。
大人でもありますよね。
名前を呼ばれただけなのに、
「あ、何か怒られるやつだ」
と思う瞬間。
あれの3歳版が、娘の中で起きているのかもしれません。
夫の言い方がきつく感じる時、子どもには“注意”ではなく“怖い”として届いているかもしれない、という話はこちらにも書きました。


何を言われるかわからなくて固まっているのかも
3歳って、聞こえているからといって、すぐ返せるとは限らない気がします。
遊びに集中している。
疲れている。
眠い。
何を言われたのか処理している。
返す言葉が見つからない。
そういう時、大人から見ると「無視」に見えることがあります。
でも本人の中では、ただ止まっているだけかもしれない。
読み込み中。
画面でいうと、くるくる回っている状態。
そこに大人がさらに強く
「聞いてるの?」
「返事して」
「なんで無視するの」
と言うと、余計に固まる。
固まるから返事がない。
返事がないから大人が強くなる。
強くなるからもっと固まる。
このループもありそうです。
ママが“通訳してくれる人”になっているのかも
もうひとつ思うのは、私が娘の通訳になりすぎているのかもしれない、ということです。
夫が強めに言う。
娘が固まる。
私が間に入って、
「娘ちゃん、パパはこれ聞いてるよ」
「こっちに来てほしいんだって」
「びっくりしたね」
とやわらかく言い直す。
こうすると、その場は早くおさまります。
でも毎回やっていると、娘の中で
ママ経由の方が安心
になっている可能性があります。
パパに直接返すより、ママが言い直してくれるのを待つ。
それは娘にとっては安心かもしれないけれど、私としてはけっこうしんどい。
家庭内同時通訳、地味に疲れます。
しかも通訳しているのは言葉だけじゃない。
夫の不機嫌も、娘の不安も、場の空気も、全部それっぽく翻訳している。
時給くれ。



パパの「〇〇!」が、娘の中で“怒られる効果音”になってる可能性あるかなって。
3歳は「聞こえてるけど返せない」こともありそう
子どもに何かを伝える時は、発達に合った方法で、本人が理解できる形にすることが大切だとされています。厚生労働省の資料でも、しつけは子どもをサポートして社会性を育む行為であり、子どもの発達しつつある能力に合う方法で伝える必要があると説明されています。
これを読むと、
「言ったんだから返事して」
だけでは難しい時もあるのかもしれないと思いました。
3歳はまだ、気持ちも言葉も発展途中です。
聞こえている。
でもすぐ返せない。
わかっている。
でも動けない。
返事をしなきゃいけないのは何となくわかる。
でも今、どう返していいかわからない。
そういうことが普通にありそうです。
大人から見ると、
「無視してる」
に見える。
でも子どもの中では、
- びっくりしている
- 怒られると思っている
- 処理が追いついていない
- 返事の仕方がわからない
- 自分の世界から戻ってこられない
みたいなことが起きているのかもしれません。
もちろん、毎回全部を深読みする必要はないと思います。
ただ、
「無視しないで!」
と怒る前に、
「今、反応しづらいのかも」
と一度考えられると、こちらの見え方も少し変わる気がします。
パパ側にできそうな声かけ
娘がパパを無視しているように見える時、まず変えやすいのは声かけかもしれません。
娘の性格を変えるより、パパの声の出し方を少し変える方が現実的です。
まず名前をやわらかく呼ぶ
いきなり大きな声で
「〇〇!」
と呼ばれると、娘は身構えることがあります。
だからまずは、少しやわらかく。
「娘ちゃーん」
「こっち見てくれる?」
「今お話してもいい?」
みたいに始める。
名前を呼ぶこと自体は大事だけれど、その呼び方で娘の反応は変わる気がします。
わが家の場合、
「プリンセス〜」
はかなり有効です。
正直、毎回プリンセス扱いする必要があるのかは謎です。
でも反応する。
反応するなら、使えるものは使う。
育児は時々、王室対応で。
指示を短くする
子どもに長く説明しても、途中で通信が切れていることがあります。
特に3歳に、
「さっきも言ったけど、今からこれをして、それが終わったらあっちに行くから、ちゃんと返事して」
みたいに話すと、たぶん途中で迷子になります。
なので、できるだけ短く。
「靴はくよ」
「こっち来てね」
「お水飲む?」
「抱っこする?」
このくらいの方が入りやすい気がします。
質問も、広すぎると返しづらい時があります。
「どうしたの?」
より、
「抱っこ?」
「眠い?」
「ママがいい?」
「パパと行く?」
みたいに選べる形の方が、娘は反応しやすいことがあります。
返事を待つ時間を作る
大人はつい、すぐ返事を求めます。
「聞いてるの?」
「返事は?」
「無視しないで」
でも、娘の中ではまだ言葉を探している途中かもしれません。
だから少し待つ。
3秒でもいい。
名前を呼んで、少し待つ。
目線を合わせて、少し待つ。
返事がなくても、すぐ怒らない。
これだけでも違う気がします。
返事ができた時は、
「答えてくれてありがとう」
「聞いてくれてうれしいよ」
と伝える。
返事をしないことを責めるより、返事できた時に安心を増やす。
その積み重ねが、娘の中の
「パパに返しても大丈夫」
につながるといいなと思っています。



返事が来たら拍手したい。家庭内通信、成功しました。ぱちぱち~。
ママが毎回通訳しすぎないために


ママが間に入ると、早いです。
夫の言葉をやわらかくして、娘に届ける。
娘の反応を読み取って、夫に伝える。
その場はおさまりやすい。
でも、毎回これをやると、私がしんどいです。
私が通訳しないと父娘の会話が進まない。
それはそれで、なかなかの負担。
本当は、パパと娘の回線も、少しずつ直接つながってほしい。
だから私は、毎回全部を代わりに言うのではなく、少しだけ助け舟を出す形にできたらいいなと思っています。
たとえば、
「パパ、もう少し小さい声で呼んでみて」
「娘ちゃん、今びっくりしてるかも」
「短く言うと返しやすいかも」
「少し待ってみよう」
こんな感じです。
娘に対しては、
「パパが呼んでるよ」
「お返事できる?」
「今びっくりした?」
「ママと一緒に言ってみる?」
と、少しだけ橋をかける。
全部ママが答えるのではなく、娘が返せるところを残す。
これができたら理想です。
まあ、毎回そんなに穏やかにはできません。
こちらも疲れていると、
「もう返事して!」
ってなります。
なる。
でも、ママが全部抱える形から少しずつ抜けたい。
家庭内翻訳センター、年中無休はきついです。
それでも、うまくいかない日はある


たぶん、声かけを変えたからといって、すぐに全部うまくいくわけではありません。
娘はまた無視するかもしれない。
パパはまたイライラするかもしれない。
私はまた心の中で非常ベルを押すかもしれない。
でも、そこでいきなり
「なんで無視するの!」
に行く前に、
「今、反応しづらいのかも」
と思えるだけで、少しだけ空気が変わる気がします。
娘がパパを嫌いだと決めつける必要はない。
パパが全部悪いと決めつける必要もない。
でも、娘が反応しづらくなる理由があるなら、そこは少しずつ見直したい。
声の大きさ。
呼び方。
待つ時間。
言葉の短さ。
ママが通訳しすぎる流れ。
どれも小さいことだけど、積み重なると、娘にとっての安心感が変わるかもしれません。
寝る前に娘が言う、
「ママもパパもににも大好き〜」
という言葉を、私はできればそのまま信じたいです。
昼間にパパを無視しているように見えても、
朝に布団へ転がってきたパパにキレていても、
名前を呼ばれて無になっていても。
それでも娘の中には、ちゃんと好きがある。
ただ、その好きがいつもスムーズに返事として出てくるわけではない。
3歳の心、なかなか複雑です。
小さいのに、もうちゃんと一人の人間。
だからこそ、こちらも
「無視しないで!」
だけで終わらせず、娘の反応しづらさを少しずつ見ていけたらいいなと思っています。



3歳の心、サイズは小さいのに中身はけっこう複雑。小型高性能。
まとめ|無視に見えても、反応しづらいだけかもしれない


3歳娘がパパを無視するように見えることがあります。
でも、それをすぐに
「パパが嫌いなんだ」
と決めつけるのは、少し違うのかもしれません。
娘は寝る前に、
「ママもパパもににも大好き〜」
と言います。
パパに抱っこされることもあるし、
「プリンセス〜」
と呼ばれると反応することもあります。
だからたぶん、嫌いだけではない。
でも、パパの声が大きかったり、呼び方が強かったり、何を言われるかわからなかったりすると、反応しづらくなることがあるのかもしれません。
子どもは、聞こえていてもすぐ返せない時があります。
わかっていても動けない時があります。
大人から見ると無視に見えても、子どもの中では処理が止まっているだけのこともありそうです。
だから、これからは少しだけ見方を変えてみたいです。
「なんで無視するの?」
ではなく、
「今、反応しづらいのかな」
「声が強かったかな」
「短く言った方がいいかな」
「少し待ってみようかな」
そんなふうに。
もちろん、毎回うまくはいきません。
私も疲れていたら、普通にイライラします。
でも、娘が安心してパパに返事できる場面が少しずつ増えたらいいなと思っています。
そしていつか、パパが普通に呼んでも、プリンセス扱いじゃなくても、娘がさらっと返事してくれる日が来たら。
その時はたぶん、家庭内の王室制度が少しだけ終わる日です。
それまでは、必要に応じて
「プリンセス〜」
も使っていきます。
反応してくれるなら、もう今日はそれで勝ちです。
参考リンク
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