「ボクなんていらない子なんだ」幼児の過剰なネガティブ反応、原因と親の関わり方

「なんでそんなふうに受け取るの」って、思ったことありませんか

上の子を叱ったあと、
「僕なんていらないんだ」
「ママは僕のこと嫌いなんだ」
と言われて、戸惑ったことはありませんか。

私はあります。しかも一度ではなく、何度もです。

ちゃんと理由を説明しているつもりなのに、どうしてそんなふうに受け取るの。
謝ったのに、なんでそこまで悲しい結論になるの。
正直、しんどいです。

しかもこっちに余裕がない日は、
「そんな意味じゃないよ」
「なんでそうなるの?」
と正論で返してしまって、あとから自己嫌悪になることもあります。

でも調べてみると、幼児〜就学前の子どもは、まだ気持ちをうまく整理して言葉にする途中。
傷ついた気持ちや不安を、「嫌われた」「いらない」といった大きな言葉で表すことは、珍しいことではないようです。

今日は、わが家の体験も交えながら、

  • 4歳の子が過剰にネガティブに受け取るのはなぜか
  • すぐに「性格の問題」と決めつけなくていい理由
  • じゃあ親はどう関わればいいのか

を、できるだけわかりやすくまとめます。

はねママ

こっちは嫌いなんて一言も言っていないのに、子どもの中では“大きな悲しさ”に変換されてしまうことがあって、将来が心配になってしまうこともしばしば……

目次

上の子が「僕なんていらない」と言った日のこと

ある日、上の子が下の子に少しきつめに注意していて、離れた部屋にいた私には「ナイナイしないと”なぐるよ”!」と聞こえました。
私は思わず
「今なんて言ったの? “なぐるよ” って言った?」
と聞きました。

でも、それは私の聞き間違いだったようで、上の子は「言ってない」と泣き出してしまいました。

私はあとから謝りました。
それでも上の子はすぐには来てくれず、先に下の子をお風呂に入れていると、ぽつんと
「僕なんていらないんだ」
と言ったんです。

その時の私は、正直いっぱいいっぱいでした。

「聞き間違いしてごめんねって言ったよね?」
「いらないなんて言ってないのに、なんでそんなふうに思うの?」

そんなふうに返してしまいました。

でも今振り返ると、あの時上の子が言いたかったのは、たぶん事実確認じゃなくて、
“疑われたみたいで悲しかった”
“ママに嫌な気持ちにさせられてつらかった”
ということだったんだと思います。

はねママ

その時その時は必死だから、あとで振り返ってやっと「ああ、あの子は傷ついてたんだな」って気づくことも多いです。

4歳の子が過剰にネガティブに受け取るのは、性格の問題なのでしょうか

結論から言うと、すぐに性格の問題と決めつけなくていいと思います。

NHSでは、かんしゃくは18か月ごろからよく見られ、幼児ではとても一般的だと案内されています。理由の一つは、子どもが気持ちを表現したくても、まだうまく言葉にしきれないからです。

また、HealthyChildrenでも、就学前の子どもは感情面の発達の途中にあり、親への強い思いや競争心、揺れやすい気持ちを見せることがあると説明されています。CDCの4歳の発達目安を見ると、4歳は「人を慰める」「助けたがる」「場に応じてふるまいを変える」といった力が育ってくる一方で、まだまだ大人のように自分の気持ちを整理できるわけではありません。

つまり、4歳の子が

  • 注意された
  • 疑われたように感じた
  • 先にきょうだい対応をされた
  • 思ったより強く叱られた

といった出来事をきっかけに、
「ママは僕のこと嫌いなんだ」
「僕なんていらないんだ」
大きい言葉で表現してしまうのは、そこまで不自然なことではありません。

もちろん、気質の違いはあります。
敏感な子、まじめな子、空気を読みやすい子ほど、ちょっとした注意でも深く傷ついたように感じることはあります。

でもそれは、
「ひねくれている」
「性格が悪い」
という話ではなく、傷つきやすさや感じ方のクセが少し強いということ。

私はここを、早い段階で“性格の問題”と決めつけないほうがいいと思っています。

「そんな意味じゃないのに」は、子どもには届きにくいことがある

親の立場からすると、本当にそうなんです。

嫌いなんて言っていない。
いらないなんて思っていない。
聞き間違いしたから謝った。
だからもうわかってよ、と思う。

でも、子ども側で起きているのは、しばしば“事実の整理”ではなく“気持ちの痛み”です。

Child Mind Instituteは、子どもがつらい時に大人がまずできることとして、解決策を急ぐより先に「気持ちを聞いてもらえた」と感じられることの大切さを伝えています。Harvard Center on the Developing Childも、子どもの発達にとって、大人との responsive なやり取り、いわゆる“serve and return”の関わりが土台になると説明しています。

つまり、親としてはつい
「なんでそんなふうに受け取るの?」
と正したくなるけれど、子どもに必要なのは先に

  • 悲しかったね
  • 疑われたみたいで嫌だったね
  • さみしかったんだね

と、気持ちのほうを受け止めてもらうことなのかもしれません。

はねママ

親からすると「誤解だから訂正したい」なんですよね。
でも子どもは、理屈より先に“傷ついた気持ち”を抱えていることがあるんだなと思いました。

我が家で気づいたこと。正論で返すほど、こじれることがある

これは私自身、何度も失敗してきたことです。

ちゃんと説明したい。
誤解を解きたい。
変な受け取り方を直したい。

そう思うほど、私はつい正論を重ねてしまいます。

でも、上の子が泣いている時や、もう「僕なんていらない」と言ってしまっている時に必要だったのは、説得ではありませんでした。

たぶんあの子は、
「違うよ、そんな意味じゃない」
より先に、
「そう思うくらい悲しかったんだね」
を求めていたんだと思います。

ここは、私にとってかなり大きな気づきでした。

子どもの“受け取り方”をその場で直そうとするより、
傷ついたあとに戻れる経験を増やすほうが大事
今はそう考えています。

はねママ

「そんなつもりじゃない」は事実でも、その場の子どもが欲しい言葉ではないことがあるんですよね~。
育児難易度高すぎ問題。

こんな時、親はどう返せばいい?

もちろん、毎回きれいに言えるわけではありません。
私も無理です。

でも、もし少し余裕があるなら、最初の返しはこんなふうにすると、空気が悪化しにくいかもしれません。

1.まずは事実より気持ちを拾う

「僕なんていらないんだ」
と言われたら、

  • そう思うくらい悲しかったんだね
  • ママにそう言われたみたいで嫌だったね
  • さみしかったんだね

と、まずは気持ちを言葉にしてみる。

2.そのあとで、短く訂正する

気持ちを拾ったあとで、

  • でも、ママはいらないなんて思ってないよ
  • 嫌いなわけじゃないよ
  • 聞き間違いしてごめんね

と短く伝える。

3.長い説教にしない

傷ついている最中の子に、理屈をたくさん伝えても入りにくいです。
短く、やわらかく、何度も言いすぎない。
それだけでも十分です。

4.その場で無理なら、あとからでも

私はこれを強く伝えたいです。

余裕がない日は、うまく言えなくて当然です。
つい正論で返してしまう日もあります。

でも、あとからでも

「さっきはごめんね」
「悲しかったよね」
「ママは大好きだよ」

と伝えられたら、それはちゃんと修復です。

Child Mind Instituteも、子どもへの関わりでは“ずっと完璧に落ち着いていること”より、感情が動いたあとにどう立て直すかが大切だと示しています。

はねママ

ああもう今無理!イライラ止まらん!って時はすぐフォローしたほうがいいとは分かっていつつも出来ません~。
私は寝る前にぎゅっと抱きしめて気持ちを伝える事も多いです。

逆に、あまりおすすめしない返し方

これは自戒も込めてですが、次のような返しは、火に油になりやすいと感じます。

  • なんでそんなふうに思うの?
  • そんなこと言ってないでしょ
  • また大げさだよ
  • 被害妄想じゃない?
  • そんな考え方してると困るよ

親としては、どれも言いたくなる言葉です。
でも、子ども側からすると
「やっぱりわかってもらえなかった」
に変わりやすいんですよね。

はねママ

“正す”ことが目的になると、子どもの悲しさは置いていかれやすいのかもしれません。

気をつけたいのは、親の余裕がない時ほどこじれやすいこと

ここもすごく大事だと思っています。

上の子の言葉だけを見ると、
「ネガティブすぎる」
「めんどくさい受け取り方をする」
と思ってしまう時があります。

でも実際には、

  • 下の子対応で手一杯
  • 家事が残っている
  • 何度も同じやり取りで消耗している
  • 自分自身も責められた気持ちになっている

そんな背景が重なると、親ももう余裕がありません。

余裕がない時に、子どもの傷つきやすさまで受け止めきれないのは、ある意味自然なことだと思います。

だから私は、こういう記事を書く時に
子どもの気持ちだけでなく、親のしんどさにも居場所を作りたい
といつも思っています。

親の余裕がゼロの日に、教科書どおりの声かけなんて難しい。
それでも、あとから戻ろうとする気持ちがあるなら、十分大切にしていると思うのです。

こんな時は、園や専門家に相談してもいい

多くは発達の途中で見られる反応ですが、次のような場合は一度相談してもいいと思います。

  • 「僕なんていらない」「どうせ僕なんて」がかなり頻繁に続く
  • 園でも失敗を極端に怖がる
  • 表情が暗い時期が長い
  • 家だけでなく園生活にも影響が出ている
  • 親が対応しきれず、日常生活がかなり苦しくなっている

HealthyChildrenの4〜5歳の発達目安でも、極端な不安の強さや、親から離れることへの大きな困難が続く場合には専門家への相談が勧められています。心配を抱え込み続けるより、園の先生や小児科、地域の相談窓口に早めに共有するほうが安心です。

まとめ|“受け取り方を直す”より、“戻れる関係”を育てたい

上の子が過剰にネガティブに受け取る時、親はとても不安になります。

このまま自己肯定感が低くなったらどうしよう。
将来もっとこじれた受け取り方をするようになったらどうしよう。
私の関わり方が悪いのかな。

私も何度もそう思いました。

でも今は、
その場で受け取り方を直すこと より、
傷ついたあとに「大丈夫だよ」と戻れる関係を作ること のほうが、ずっと大事なんじゃないかと思っています。

毎回うまくできなくてもいい。
正論で返してしまう日があってもいい。
そのあとで、少し戻れたらいい。

それだけでも、親子の空気は少しずつ変わっていくのかもしれません。

今日またうまくできなかったとしても、あとから「ごめんね」と戻ろうとするその気持ちは、ちゃんと愛情です。

参考リンク

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2児育児に奮闘しながら、子育てに関する悩みや不安に寄り添い、育児に役立つ情報を発信しています。
読んだ人の気持ちが少しでも軽くなるような、やさしいブログを目指しています。

目次