朝ケンカしたのに夜には抱きついてくる夫。まだ怒ってる私はおかしいの?

朝、夫とケンカしたんです。

言い方だったか、態度だったか、話のすれ違いだったか。
細かいきっかけはその時々で違うんだけど、とにかく私はちゃんと嫌な気持ちになった。

なのにです。

夜になると、夫が普通にちょっかいをかけてきたり、抱きついてきたりするんですよね。

え、なんで?
私はまだあの時の嫌な気持ちが消えてないんだけど?

解決してようと、してなかろうと、そんな簡単に切り替えられない私。
解決してようと、してなかろうと、なんかもう通常運転に戻っている夫。

しかも、こちらがまだピリついていると
「なんでそんな怒ってんの?」
とか言ってくる。

いやいやいや。
朝あんなに揉めて嫌な気持ちになったからだよ!!
ってなるんです。

これ、うちだけなんだろうか。
それとも、夫婦あるあるなんだろうか。

今日はこの、
「ケンカするとずっと覚えてる私」と「ケロッと忘れてしまう夫」
の温度差について、私なりに考えてみたいと思います。

目次

私はまだ終わってないのに、夫だけ通常営業に戻る

ケンカのあとって、内容そのものより、その時に感じた気持ちが長く残ることがありませんか。

私はかなりそれがあるタイプです。

言われた言葉。
その時の表情。
「あ、今すごく嫌だったな」って思った感じ。

そういうのが、しばらく体の中に残ってる。

だから、たとえその場で話が終わったとしても、
私の中ではまだ全然終わっていないんですよね。

でも夫は、どうも違うらしい。

朝ケンカして、昼はそれぞれ普通に過ごして、夜にはケロッとしている。
しかも距離を詰めてくる。
なんならスキンシップまでしてくる。

あの切り替えの早さ、毎回ちょっとびっくりします。

たぶん本人としては、
「もう終わった話」
なんだろうなと思う。

でもこっちは、
まだ処理中です。読み込み中です。再起動できません。
みたいな状態なんですよね。

はねママ

こっちはまだアップデート中なのに、夫だけ再起動終わってる感じ。
私の中ではまだ終わってないんですけど~!?ってなります。

「まだ怒ってる」のではなく、「まだ痛い」に近いのかもしれない

前はずっと、
「私はなんでこんなに引きずるんだろう」
と思っていました。

もっとサッと切り替えられたらラクなのに。
いつまでも覚えてるの、我ながらめんどくさいかも。
そう思ったこともある。

でも最近は、
私は“まだ怒ってる”というより、“まだ痛い”のかもしれない
と思うようになりました。

ケンカの内容を覚えているというより、
その時に傷ついた感じとか、悲しかった感じとか、うまく受け止めてもらえなかった感じが残っている。

だから、夫がもう普通に戻っていると、
こちらとしては
「いや、そこ飛ばすの?」
ってなるんですよね。

問題が解決したかどうかと、
気持ちが回復したかどうかって、
意外と別の話なんだと思います。

こういう温度差って、実はあまり珍しくないらしい

ここで少し安心したのが、
こういう“引きずる側”と“切り替える側”の差って、そこまで珍しい話ではなさそう
ということでした。

研究では、女性のほうが平均的に反すう、つまり嫌なことを頭の中で何度も考え続けやすい傾向があるというメタ分析があります。これは「女性は全員そう」という話ではないけれど、少なくとも平均的な傾向としては報告されています。

また、感情をともなう出来事の記憶については、女性のほうが感情的な自伝的出来事をより多く、早く、あるいは強い感情を伴って思い出すことがある、という研究もあります。

こういう話だけ聞くと、
「やっぱり男女の脳って全然違うんだ!」
と言いたくなるんだけど、そこはもう少し慎重でいたいなと思っています。

2024年のレビューでも、性差の背景には脳の構造や機能、ホルモン、遺伝子といった生物学的要因だけでなく、個人の経験や学習などの社会文化的要因もあると整理されています。つまり、単純に「男脳・女脳」で片づけられる話ではなさそうなんですよね。

だから私は、
男女差も少しあるかもしれないけど、性格や育った環境、その時の疲れ具合や親としての負担の差もかなり大きい
くらいに受け取るのがちょうどいい気がしています。

親になってから、余計に引きずりやすくなった気もする

これも大きいと思っています。

子どもがいなかった頃なら、ケンカしたあとにひとりで静かになる時間が取れたり、少し寝たら切り替えられたりしたこともありました。

でも親になってからは、そういう“自分を戻す時間”が本当に少ない。

アメリカの公衆衛生当局の報告では、2023年データとして、親は親でない大人よりも高いストレスを感じている割合が高く、33%の親がこの1か月で高いストレスを感じたと答えています。さらに、48%の親が「ほとんどの日にストレスが完全に圧倒的だ」と感じているとされています。制度や文化は違っても、親であること自体が高ストレスになりやすい、という全体像は参考になります。

しかも、親のケンカって、ただの夫婦の感情の話だけじゃないんですよね。

子どもの前で揉めたくない。
家事もある。
寝かしつけもある。
明日の準備もある。

そういう“生活のタスク”が山ほど残った状態でケンカすると、
気持ちの整理まで手が回らないまま夜になる。

だから、昔より引きずる。
切り替えも遅い。

それって、回復するための余白が減ったということなのかもしれません。

はねママ

親になってからは、ケンカのあとに自分を戻す時間そのものが少ない気がします。

夫は“忘れた”というより、“終わったつもり”なのかもしれない

ここは、私が少しラクになった見方です。

前は、夫がすぐ普通に戻るたびに
「なんでこんな大事なこと忘れられるの?」
と思っていました。

でも今は、
忘れたというより、本人の中では“処理が終わったつもり”なのかもしれない
と思うようになりました。

たぶん夫の中では、

  • 言いたいことは言った
  • その場はいったん終わった
  • だからもう通常営業に戻る

みたいな流れなんだと思う。

一方の私は、

  • 言われたことがまだ残ってる
  • 納得も完全にはできていない
  • 体がまだピリついてる
  • だから通常営業に戻れない

という感じ。

つまり、
出来事の終わらせ方が違う
んですよね。

どっちが正しいとかじゃなくて、
単純に回復速度が違う。

そう思うと、少しだけ
「ああ、別のOSで動いてるんだな」
くらいの気持ちで見られる日も出てきました。

ケンカのあとにまた揉めるのは、「二次災害」が起きるからかもしれない

夫婦ゲンカって、最初のケンカそのものも嫌なんだけど、
そのあとに起こる二次災害がつらいことありませんか。

たとえば、

  • まだ気持ちが戻ってないのに、急に距離を詰められる
  • こっちは静かにしたいのに、ちょっかいをかけられる
  • 「なんでまだ怒ってるの?」と聞かれて再炎上する

これ、かなりしんどい。

Gottman Institute では、夫婦の衝突の中でflooding(感情や生理反応があふれて圧倒される状態)が起きると、うまく聞けなくなったり、話せなくなったり、問題そのものより別のダメージが増えやすいと説明しています。そして、そういう時は少なくとも20分は離れて落ち着く時間を取ることがすすめられています。

これを読んで、すごくしっくりききました。

私はたぶん、ケンカが終わったあともしばらく“flooding寄り”なんですよね。
体も気持ちもまだ緊張している。

そこに夫が通常営業で来るから、
「やめて、今それ無理」
になる。

つまり私は、めんどくさいのではなく、
まだ心拍数が高いままなのかもしれない。
そう思うと、ちょっとだけ自分を責めすぎずに済みました。

すぐ仲直りできない日があってもいい

前は、ケンカしたらなるべく早く普通に戻らなきゃ、と思っていました。

長引かせるのも空気悪いし。
子どももいるし。
いつまでも引きずるのってよくない気がするし。

でも今は、
すぐ仲直りできない日があってもいい
と思っています。

だって、気持ちって命令して消せるものじゃない。

「もう終わったでしょ」
と言われて終われるなら、とっくに終わってる。

だから最近は、無理な日は無理でいいことにしています。

まだちょっと話したくない。
まだくっつかれたくない。
まだ普通にできない。

それをすぐ直さなくてもいい。
まずは、そういう自分を把握するところからでいいんじゃないかなと思います。

私なりに少しラクだった伝え方

これも、完璧にはできないんだけど、少しマシだったことがあります。

それは、
「まだ怒ってる」ではなく、「まだ戻れてない」
と伝えること。

たとえば、

「まだあの時の気持ちが残ってる」
「今は普通にするにはちょっと早い」
「今日はちょっとそっとしておいてほしい」

みたいに言うと、
前より“対立”ではなく“状態の説明”に近づく気がしました。

夫としても、
「また責められてる」
よりは、
「まだ回復してないんだな」
と受け取りやすいのかもしれません。

もちろん、毎回うまくいくわけじゃないです。
普通に「なんでそんな怒ってんの?」と言われて、
それを聞いてまたイラッとする日もあります。

でも、ちょっとずつでも
「私たちはケンカの内容だけじゃなく、回復速度も違う」
と共有できると、前よりマシになる気がしています。

はねママ

回復速度が違う夫婦もいる。寧ろ違う人間なんだし、そっちのほうがずっと多いかも。

まとめ|忘れる夫と忘れられない私、どっちが悪いでもなかった

朝ケンカしたのに、夜には抱きついてくる夫。
私はまだ嫌な気持ちが残っていて、そんな気分じゃない。
なのに夫は、もう普通。
そして「なんでそんな怒ってるの?」と言ってくる。

これ、本当にしんどいし、イラッとします。

でも今は、
それを単純に
「夫が雑」「私がしつこい」
と考えなくなりました。

女性のほうが平均的に反すうしやすいとか、感情的な記憶が残りやすいという研究はある。
でも同時に、性差の背景には生物学だけでなく、経験や学習、社会文化的な要因もあると言われています。つまり、脳の違いだけで全部説明できるわけでもない

そこに、親としての疲れや、余白のなさ、回復する時間の少なさまで重なる。
そう考えると、
「私はまだ終わってないのに、夫はもう終わったつもり」
という温度差が起きるのも、そこまで不思議ではないのかもしれません。

だから私は、
すぐ切り替えられない自分を、前ほど責めなくなりました。

ケンカのあと、回復速度が違う夫婦もいる。
まだ痛いままの人もいる。
それは、そんなに変なことじゃない。

もし今、同じことでモヤモヤしている人がいたら、
まずは
「私がおかしいのかな」ではなく、「回復の速さが違うのかも」
と見てみるのも、少しラクになるきっかけになるかもしれません。

参考リンク

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この記事を書いた人

2児育児に奮闘しながら、子育てに関する悩みや不安に寄り添い、育児に役立つ情報を発信しています。
読んだ人の気持ちが少しでも軽くなるような、やさしいブログを目指しています。

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